うぉーい!世界の最先端はこんなことになってるんかい!
普段ほとんどハリウッド大作は観ないのだけど、これは回りがおもしろいというのと、たまたまメーキング番組を観て、3Dがどんなものか気になったので観に行ってみたが、びっくらこいてしまいました。
まず、テーマが良い。
はっきりわかりやすく、今の社会(金、権力、暴力)と理想の世界(共存、自然信仰、精神性)との対比。
ジェームスキャメロンが、精霊とかエイワ(すべてを司る)とかこの手の題材を取り扱ったのが意外な感じがして(キャメロンの何を知っている訳でもないが)、そのギャップがより楽しめる要素でもあったと思う。
そして、そっち系と、アバターとか近未来科学テクノロジーをここまでうまく融合させたのも脱帽だ。
どっちかに少しでも偏りすぎたら、特定の層に受けるだけの映画に終わりそうなところを(つまりそれだと、他者を理解するとか、共存とかの意味を持たなくなってしまう)、絶妙にあらゆる層に響くようになっている。
ラストは、予想だにしない終わり方で良い意味で裏切られた。
予定調和よりも、自分の中になかったものを見せられて良い意味で裏切られた時に興奮する。
しかし3Dの威力はすごすぎるな。
あのクオリティを3Dで見せられたら、半分マインドコントロールされた感じさえする。
完全にあっちの世界に行ってきた感覚だ。