映画「グラン・ブルー完全版 デジタル・レストア・バージョン」

昔観たのとは全然違った。
自分では完全版を観たことがあると思っていたけれどどうやら「グレート・ブルー」しか観たことがなかったみたい。
いやーやはり最高だった。
編集し直されたりすると、オリジナルの方が良かったなーと思ったりすることもあるけれど、これは新しい映画を観たかのように良かった。
デジタル処理された映像も素晴らしい。どこまでも続く海面の波打つ様子のショットは圧巻。

しかしジャック・マイヨール役のジャン=マルク・バールの笑顔は反則だなー。
あんなハマり役はそうそうないよね。久しぶりに見たらだいぶ恋してしまった。
そして、ジョアンナ役のロザンナ・アークウェッド。
「グレート・ブルー」を初めて観たのは、中学生の時だったと思う。
思春期で鬱々していた私は、ジョアンナの魅力に、こんなくるくる奔放な女の子になりたいなーなんて思ったなぁ。

「愛とは」なんて定義付けはナンセンスだし、答えなんて永久に見つからないものだと思っていたけど、この映画を観て一つ加えてもいいかもと思ったことが。

「愛とは、行かせること」

改めて、この映画はベストフィルムの一つに入ると思った。