圧巻の3時間。
普段は観ることの出来ないパリ、オペラ座の舞台裏を撮ったドキュメンタリー。
練習風景と、本番とを、見せてくれる。
欲を言えば、ダンサーたちのプライベートなんかも観たかったけど。
最近、ヨガをやっているのもあり、人間の体の持つ可能性ということに大変興味がある。
自分の思うままに体を動かせるというのは、つまり精神的にも自由だというのに繋がるというのは、周知の事実。
今まで出来なかった事が出来るようになり、そこからまた次の可能性を信じられるようになる。
人が踊っているのを見るだけで、無限の可能性を信じられるのだから、自分の体が変わっていくと、ものすごい変化が起きるのもうなづける。
ヨガだって、この前まではここまでしか手が届かなかったのに、今はここまで手が届く、そんな些細な進歩にさえ嬉しくなる。
今までは、やった後気分がいいとかその程度でいいと思っていて、別にすごいポーズを出来るようにならなくてもいいやとか思っていたけど、最近は、体からのアプローチにとても興味が出てきて、自分にも出来るかもしれない、というスタンスになってきた。
そう思うことで、今までよりもポーズを取るとき少々きついところまで頑張ってみるようになる。もうちょっと曲がってみよう、という風に。
この映画では、古典的なバレエだけではなく、コンテンポラリーダンスも取りいれられていたのが意外だった。
オペラ座も、コンテンポラリーで前衛的なものをやるんだなーと。
コンテンポラリーダンス、かなり興味がある。なんなんだあの動きは。ダンスを見ていて興奮するなんて。
イギリスのウェイン・マクレガーという振付師が振付をしている。
彼のrandam danceというカンパニーの公演を、イギリスに行った時に見れたらいいな。
「パリ、オペラ座のすべて」2009/フランス=アメリカ
監督:フレデリック・ワイズマン