最近全然映画のレビューを書いていなかった。
観た映画の記録という意味もあるので、簡単に記そう。あんまり詳細を覚えていないのもあるけど。
詩人であり歌手であり外交官でもあり、ボサノヴァ史上最重要人物、ヴィニシウスの半生。
彼の紡ぐ言葉の美しさ、哲学的な感性。とても好きだと思った。
結婚を9回もしていて生粋のプレイボーイなどとも言われるが、恋愛だけではなくすべてのことに対して、今の自分に正直なだけなのだ。
情に深く、誰かと話している最中、突然今は亡きかつての友人を思い出して泣き始めた、というエピソードがいい。
私も昔仕事中、突然死んだじいちゃんの事を考えて泣いてしまったことがある。勝手に親近感を感じた。
CDだと歌詞カードがない時もあるし、翻訳されたヴィニシウスの詩集がないかと探したがないようだった。
詩人は翻訳を嫌う人が多いと聞くけれど、彼もそうなのかも?
「ヴィニシウス 愛とボサノヴァの日々」2005年/ブラジル