映画「未来の食卓」

私も結構、食べるものには気を使っていて、全部有機野菜とはいかないまでも、できるだけホクレンショップかHUGという道産の野菜を扱っている店で買うようにしている。
そこらのスーパーで売っているものと比べると、味が断然濃い。
ニンジンなんかは、見た目は一緒でも生で食べてみた時の味の違いは歴然。緑黄色野菜は味の違いがわかりやすい。
ほうれん草やかぼちゃも、まずいものは食べられたものではない。
まずいというか味がしないんだよね。緑黄色野菜だけじゃないか。キャベツとかレタスも、ダメなものは味がしない。新鮮かどうかという問題ではない。

この映画は食に関するドキュメンタリー。この手のドキュメンタリーは好きでよく観る。
フランスのある村の給食をすべてオーガニック食材に変えて、また生徒が自分たちで育てた野菜も給食で使う試み。
村長さんが、すばらしいんだ。何が大切か考えよう、みんな、という感じで問題を提起し、押しつけではなく、みんなに考えさせる。徐々に徐々に村民の意識が変わっていく。

農薬によって、健康を害した農業従事者や、ここ10年でアーティフィシャルな物質によってガンが93%?も増えたとか、衝撃的な数字が全編に渡って散りばめられている。
でも怯えさせるだけではなく、本当の豊かさとは何か、というところを、押しつけではなく、本当に意識が変わって豊かに暮らしている人たちを通して見せてくれる。

「未来の食卓」2008/フランス
監督:ジャン=ポール・ジョー