Rain Room @Barbican
昨年から続いているこの展示。
いつ行っても長蛇の列で延ばし延ばしにしていたが、ついに終了間際になりその列へ。
並ぶこと7時間!!
今まで行列というものに加わった記憶もなく、すぐ諦めて他の店へ行くタイプだが、覚悟を決めていくと意外と本やおしゃべりなどで耐えられた。座っていたしね。
ざっくり説明すると、室内に雨を降らせる装置を作り、センサーが人のいる場所を感知し、人がいるところだけ、雨が降らない。
コンセプトをちゃんと読んでいないが、雨を操れる!という神業的なことを人工的に作り上げた的な感じだった気がする(誰かのレビューを読んだだけかも)
私は行く前、調べることもせず勝手にかなりの精度を期待してしまっていて、センサーではなく、水滴そのものに人間の持つ電気か何かを避ける性質を持たせ、見事なほどにどしゃ降りの中でも濡れない、とかいうものを想像してしまっていたが、上記の通り、上からものすごい勢いで降ってくる雨が、他で監視しているカメラに制御される程度で、普通に結構濡れた(黒い服を着ていると余計濡れたらしい)。
体感型なので一度に入れる人数を制限し、好きなだけいていいよといういかにも海外な管理のしかたであるし、7時間も並んだんだから!と無駄に長居してしまう心理も相まり、終わってみると、結構あっけない感じも確かに拭えなかった。
が、これは実際体感するよりも、体感している人をみるほうが遥かにアートであると思う。
実際、月に一回、この中でRandom Dance がパフォーマンスする日があったのだが、それは別の日、朝行ったのにもかかわらずすでに列が締め切られていて見逃してしまった。
画像は、オフィシャルなものなので載せていいのか疑問だが(ダメ)載せちゃいました。
結構みんな使ってたからという言い訳。
「Rain Room images」で検索したら、いろんな写真、ダンスの写真もみれます。
こんな展示が無料とはやっぱりすごい。
“An awful lot happens without people being aware. They come to certain conclusions and even perform actions without ever really, consciously considering why. This is what forms both the impetus and the investigation of the studio’s work. We experiment with this world of barely perceptible behaviour and its simulation to explore human existence.”
Random International 2012
“非常に多くのことが、人が意識することなく起きている。人々は意識的に”なぜ”を考察することなく結論に達したり、また行動を起こしさえする。このことが、我々Random Internationalの原動力と探求心を形作っている。我々は、人間の存在というものを探究するために、このほぼ認知されない行動とその仮想現実(みせかけの現実)の世界を実験している。”