今回は、前回の続きとしてもう一つ海外での高額医療費のエピソードをお話しします。
前回の記事でも書いたように、わたしはこれまで何度も海外旅行保険のお世話になっています。
- 初めての海外旅行(パリ)で意識が朦朧とするほどの発熱!(
金額不明、キャッシュレス) - ロンドン長期滞在中に腰のケガで歩けなくなる!
⇒MRIや硬膜外ブロック注射の治療3ヶ月(金額不明、キャッシュレス) - ドイツ滞在で髄膜炎を発症!
⇒1週間点滴されっぱなしで大学病院に入院(約100万円) - 同じくドイツ滞在中重度のめまいで座っていることも困難に!
⇒4日間点滴されっぱなしで大学病院に入院&航空券変更(総額約80万円) - インドで高熱!
⇒インド人用の大学病院でなぜか旅行者のわたしも無料で診療してもらう。保険使わず。
今回は項目4つ目の、
「ドイツ滞在中に重度のめまいで座っていることも困難に!⇒4日間点滴されっぱなしで大学病院に入院&航空券変更(総額約80万円)」
を取り上げます。
突然のめまい発症。座ってもいられない!
これは、前回とは別の機会に再びドイツに滞在した時の話です。
ある朝起きてみると、なんだかいつもと調子が違いました。
程なく、まっすぐ歩けなくなっていることが判明しました。
歩くとどんどん曲がって壁にぶつかるのです!
床を見ると、まるでどこに立っているのかわからないほどグラグラします。
しまいには椅子にも座っていられないほどに急激に悪化しました。
前回お世話になったあの病院です。
具合が悪すぎて診察の様子を詳細に覚えていないのが残念ですが、とにかく3,4日入院して点滴をすれば良くなるという説明でした。
まさかまた入院になるとは思っていなかったことと、めまいで入院とは大げさでは?と思ったので、入院せずにどうにかならないか聞いてみたところ、
「通ってきてもいいけどそれだけ悪化してたら無理なんじゃない?そんなんで家にいてもどうしようもないでしょ。点滴すれば良くなるから入院したほうがいいですよ」と言われます。
それもそうだなと納得して入院することになりました。
ドイツの病院は対応が早い!
日本でも軽いめまいで病院にかかったことがありました。
その時はあれこれ検査をしても、「うーーん、特に異常ないですねぇ、なんなら心療内科を紹介しましょうか?」なんて言われたこともあったのですが、ドイツの病院は大学病院だったからかもしれませんがとにかく対応が早かったです。
「めまいがそんなにひどい場合は3日間コルチゾールの点滴をすればすぐ良くなりますよ。では手続きしましょうね。」
という素早さです。
ステロイド嫌だな。。。と思いましたが、この状態では背に腹は代えられません。
そして本当に3日後にはすっかり良くなりました。
今回の支払い金額は?
前回とは違う保険会社だったこともあり、キャッシュレス対応してもらえず立て替え払いをすることになりました。
請求書をみると40万円ほどでした。
クレジットカードで支払いました。
そしてこの時は帰国間際での発症だったので、まさかの帰りの飛行機に乗れない事態になってしまいました。
事前に保険会社に確認すると、飛行機の取り直しも保険の対象になるとのことです。
片道一人15万円ほど、二人で30万円ほどクレジットカードで立て替え払いをしました。(同行者も対象でした)
そしてさらにこの時は、ドイツの病院から、日本に帰ったらMRIなどの精密検査を受けたほうがいいですよ、と言われていたので、帰国後に脳神経外科を受診したところこの費用も保険の対象になりました。
本当に保険会社さまさまです。
そもそもそんなことになったのには理由がある…
実はこのめまいには思い当たるフシがありました。
ヨーロッパももうしばらく来れないだろうから研修が休みの金・土・日には毎週どこかへ行こう!とユーレイルパスを購入し、1週目はローマへ、2週目はパリへ、3週目はスイスへと、毎週夜行列車で出かけていたのです。
どこでも寝れる夫とは違い、ほぼ寝れない状態で翌朝現地に着き、そこからそのまま観光していたので体がまいってしまっていたのです。
もう若くないのだから夜行列車は金輪際やめようと心に決めました。
それまでは、夜の移動は時間もお金も節約になるという若者貧乏旅行の考え方をしていましたが、それからは一切夜間の移動はしていません。
まとめ
そんなわけで、海外高額医療費保険金受け取り話を2回に渡ってお届けしました。
わたしのように、1回目は不可抗力、2回目はうっかり無理をしてしまう、ということは誰にでも起こりうることです。
きっともっと高額な医療費を請求されたことがある方もたくさんいらっしゃることでしょう。
ちょっとやそっとのことなら我慢して帰国後に受診すればいいのですが、緊急事態にはそうもいきません。
そして治療を受けた以上、どんなに高額な請求をされたとしても支払い義務が発生します。
これから海外旅行に行かれる方は、たった数日であったとしても海外旅行保険に入っていくことを強くオススメします。