クリスマス in イタリア

クリスマスはイタリアの友達の実家へ!
三日間、ただ普通にまるで家族の一員のようにご飯を食べてダラダラする。
親戚のイブディナーにも混ざり、おばあちゃん、叔父さん叔母さん従兄弟も、みんな歓迎してくれる。
歓迎というか、変に気も使われず、イタリアの人たちに混ざるのは本当に居心地がいい。
日本のことを聞かれ答えたり。
従兄弟が日本フリークで、私よりよっぽど日本のことを知っていて、そう伝える。

イタリアのクリスマスイブは魚介料理で、その日は肉は食べないそう。
以前から聞いてはいたが、その叔父さん夫婦は筋金入りのマクロビオティックプラクティショナーなんである!
レストランも経営しているとか。
私のために、玄米の巻き寿司まで用意してくれていた。

私も過去数年はゆるいマクロビ、ベジタリアンだったので(今は魚は普通に食べる、肉はおいしそうだったら食べる)、その辺の話に花が咲く。
イタリアへマクロビオティックを持ち込んだのが、かの桜沢如一だったようで、叔父さん夫婦も桜沢如一のマクロビこそマクロビオティック、久司道夫はマクロビオティックを歪めた、エッセンスを盗んで別のものにした、とまで思っているそう。
私も、久司さんの著書は素晴らしいとは思うのだが、実際のレシピや料理教室の内容、レストランで提供しているものを見ると、これはマクロビというか別のものでは、、という感想を持った。
一言で言えば、久司さんのマクロビはシャレている。
そもそも「クシマクロビオティック」と言って、ご本人も、自分で進化発展させたと言っている。
桜沢さんのほうが、土臭い感じ。それこそ身土不二(しんどふじ・体とその土地で作られた食物は切っても切り離せない)を感じさせる。

クリスマス当日は、これ。

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トルテリーニ。(写真撮らなかったので誰かのを拝借)
クリスマス時期にのみ食べるもの。
中にひき肉が入ったパスタの水餃子(ひどい説明)がチキンスープに入っている。
チキンスープもチキンを丸ごとコトコト煮込んでスープを取っている。

イタリアの家庭料理って、コッテリしたものを想像していたけれど、パンやチーズやスープや野菜、肉魚を少し、という感じで、どれも素材の味が生きていて本当においしいものばかりだった。
定年したお父さんが畑をやっていて、食卓に上る野菜やオリーブ、オリーブオイルまで手作りだった!
田舎に大きい家があって、畑が隣にあって、生活の豊かさについて考えるよいきっかけになった。

友達の家に行く前には、ベネチアに4日間滞在。
冬は、飛行機もホテルも値下げされていて、この機会にと思って行ってみたら・・・
安いにはワケがある。
寒さプラス、冷たい濃霧で視界数メートル、その濃霧に体を芯から冷やされる。
熱が出てしまって観光どころではなかった。
ご飯もロクに食べられず、そのご飯も観光地ご飯で、残念な印象しか残っていない。
ベネチアに行こうと思っている人がいたら、春か秋がいいと思う。
夏は観光客だらけなのと暑すぎるらしいので。
冬はどんなに安くてもやめたほうが賢明と思われる。
住んでいる人は金持ちばかりなのか、立派な毛皮のコートや帽子を被るマダムたちが多かった。
しかしイタリアは他の地域も、中高年婦人の毛皮率が高い。

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マシなベネチア

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残念なベネチア

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途中寄った中世の街、ウルビノ

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ウルビノの教会

最初私は、カリオストロの城の舞台とも言われるサンマリノに行きたかったのだが、友達が「サンマリノは山と城だけでたいしたことないよ。ウルビノ行こう」というのでウルビノになったのだが、家に着いたらお父さんもお母さんも「えーー!?ウルビノ連れてったの?サンマリノのほうがいいのにー」と言っていて、話違うじゃん・・・となった。

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サンマリノ画像

ではよいお年を!